読んだの夏だったんだけど・・・いちおう感想を。
■逃亡くそたわけ
著:糸山秋子
映画ではピーズが主題歌?挿入歌?で使われてたので気になっていた本。タイトルがいいよねー
軽度の精神不安から精神病院に入院させられてしまった「花ちゃん」花ちゃんは脱走するべく退院間近の「なごやん」を誘って病院を抜け出します。
なごやんは車もお金もあるので、九州を福岡から鹿児島まで二人で車で走り続けるのだけど、二人だけの日々でもお互いの事を詳しく話しこんだりはしなくて、たあいもない事や脱走に不安になってケンカしたりしながらもちょっとづつ自分の事がわかっていく感じ。逃亡だけどゆっくりとした時間の流れで、二人ほやりとりとか、なんかほっこり。
花ちゃんには「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」て幻聴がずーっと聴こえてるんだけど、この言葉が本中に出てくるので、読んでる時期に、幻聴ではないのだけど、この言葉がふいに頭に浮かんできちゃう事がけっこうあって、ちょっと怖かったです。。
短いからすぐ読めるし、おもしろいですよー
この方の本はまた読んでみたいかも。
■ひとかげ
著:よしもとばなな
よしもとばななの昔書いた「とかげ」って本を、ストーリーはそのままに文章をちょっと書き直した物だそうです。
あたしは「とかげ」を読んだことがなかったので、とくに書き直したどうこうには興味ないけど。
とかげは昔に家族に起こった事故と悩みをずっと心の中に抱えていて、それが原因でかな、自分の事を他人に話すことはほとんどないのだけれど、一緒に生活する彼との暮らしの中ですこしずつ変化していく。その彼にも子どもの頃に抱えた不安があって。お互いに少しずつ良いほうに変わっていっていくような、さみしいけどでもすてきな恋の話でもある。あたしにも、こんな風に人を好きになれる日が来ますように。。
これも短い本なのであっと言う間に読めます。
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